公開日 2020年7月7日

FXではリスクリワードの考え方が重要!活用方法をマスターしよう!

FXトレードをしている時、多くの人は自分の勝率をとても気にします。しかし、FXトレードでは勝率が7割あってもトータルでは損失を出してしまう場合もあると聞いたら、どのように感じるでしょうか。 実はFXトレードで利益を残すためには勝率と同じくらい「リスクリワード」の考え方が重要です。「リスクリワードって何?難しそう…」と思った方も安心してください。 この記事では、リスクリワードとは何なのか、どうやって計算するのか、リスクリワードのトレードへの取り入れ方までを、わかりやすく具体例を交えながら紹介します。
FXではリスクリワードの考え方が重要!活用方法をマスターしよう!

★今回のポイント!

・リスクリワードの計算方法や勝率との関係
・リスクリワードの重要性
・リスクリワードの違いによる損益の差を計算しよう

リスクリワードとは?計算方法や勝率との関係

最初にリスクリワードとは何なのか、基本的なところから説明していきます。また、自分のトレードでのリスクリワードの計算方法も解説するので、ぜひ一度自分のトレードにあてはめて計算してみてください。

リスクリワードとは

リスクリワードとは、1回のトレードでの損失と利益の比率を表します。別の表し方をするとリスクリワードは「損失:利益」の数字と考えてください。

たとえば、1ドル100円50銭で購入し、1ドル100円70銭で利益確定、1ドル100円40銭で損切りするシナリオでトレードした場合のリスクリワードは以下のようになります。

損失10pips:利益20pips=リスクリワードは「1:2」

逆に損失「20pips:利益10pis」のリスクリワードは「2:1」となります。後者のように利益よりも損失額を大きく出すトレードを繰り返すことを一度想像してみてください。そうすると、「あまり負けられないな」というのがわかるでしょう。

この点がまさにFXトレードでリスクリワードを意識するのが非常に大切な理由なのです。

リスクリワードの比率を計算する方法

リスクリワードをトレードに使うにあたって、もう一つの指標も紹介しておきます。それがリスクリワードレシオ(リスクリワード比率)です。リスクリワードレシオは次のように計算します。

「勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均損失=リスクリワードレシオ」

こちらは数回トレードした上での平均的なパフォーマンスを見る指標となります。自分のトレードではどんな成績になるかわからない人は、一度計算してみることをおすすめします。

リスクリワードレシオの具体的な計算の手順は以下のようになります。

1.平均利益を求める
「利益確定した合計額÷利益確定した回数」
2.平均損失を求める
「損切りした合計額÷損切りした回数」
3.リスクリワードレシオを求める
「勝ちトレードの平均利益÷負けトレードの平均損失」

リスクリワードレシオが1を超えていれば、ひとまず利益の平均額の方が多いことを表します。この数字は大きければ大きいほど好ましく、逆に1を大きく切っていると現実的には利益を残すのが相当難しくなってきます。

リスクリワードと勝率の関係

リスクリワードの具体的な計算ができたところで、ここからは勝率との関係をみていきましょう。リスクリワードの数字が悪いと、「あまり負けられない」という感覚がわかってきます。では、実際の勝率とリスクリワードを数字で見てみましょう。

  • 勝率が同じ50%で、リスクリワードレシオが違うとどうなるでしょうか。
  • 勝率50%でリスクリワードレシオが1の場合、収支はプラスマイナスゼロ
  • 勝率50%でリスクリワードレシオが1以上の場合、収支はプラス
  • 勝率50%でリスクリワードレシオが1以下の場合、収支はマイナス
    リスクリワードレシオが同じ1でも勝率が違ってくるとどうなるでしょうか。
  • リスクリワードレシオが1で勝率50%の場合、収支はプラスマイナスゼロ
  • リスクリワードレシオが1で勝率50%以上の場合、収支はプラス
  • リスクリワードレシオが1で勝率50%以下の場合、収支はマイナス

このように勝率とリスクリワードは「勝率が○○割だからいい」とか「リスクリワードが〇:〇だから大丈夫」とバラバラに見ても意味がないことがわかります。勝率とリスクリワードは、お互いをセットで見るという考え方が重要なのです。

FX取引でリスクリワードを活用する重要性

ここまで見てきたようにFXトレードで利益を出すためには、勝率だけでなくリスクリワードをセットで考えることが重要です。実際にリスクリワードを活用することがどれだけトレードにインパクトがあるのか、その重要性と理由を説明します。

トータルの収支をプラスにできる

繰り返しになりますが、FXトレードで利益を出すには、1回の勝ち負けではなくトータルで収支をプラスにするという考え方が必要です。なぜなら相場は不確実なものであり、トレードにおける負けは不可避だからです。

そうすると、「なるべく負けを少なくすればいいのではないか?」という発想になりがちです。そこで勝率を上げることばかり考えがちになるのですが、リスクリワードとセットで考えると、勝率を上げる努力はある程度まででいいとわかるはずです。

また、相場は不確実なものであるからこそ、勝率をコントロールすることには限界があります。一方、リスクリワードは実は自分でコントロールすることが可能です。そのため、リスクリワードを気にしたほうがトレードで利益を出せる確率が高まるのです。

条件の良いトレードを厳選できる

「リスクリワードがコントロールできるってどういうこと?難しいのでは?」と思った方も安心してください。実はリスクリワードのコントロールはそれほど難しいものではありません。リスクリワードの期待値が高いトレードしかしないと、ルールで決めるだけです。

具体的には、トレードのエントリー前に利食いのターゲットや損切りのポイントを決めておきます。そして、常にリスクリワードがどれくらいになっているのか確認してからエントリーすることが大切です。

チャンスに見えても、リスクリワードの比率が悪ければスルーします。そうすれば、おのずとリスクリワードレシオは一定の水準以上にキープされるはずです。このようなやり方をすれば潜在的にリターンが高い、条件の良いトレード場面しか残らなくなります。

勝率50%で利益を出すには?リスクリワードの違いによる損益の差

ここからはトレードに即して具体的な数字で見ていくことで、勝率とリスクリワードのリアルなイメージをつかんでいきましょう。

リスクリワードを「2:1」にした場合

実際のトレードを以下のような条件で取引した場合を考えてみましょう。

・1ドル=100円の場合
・勝率:50%
・損失幅:利益幅=100銭:50銭
・リスクリワード:2:1
・トレード回数:10回
・取引数量:10万通貨

総利益は
勝ち5回×0.5円(50銭)×10万通貨=25万円
総損失は
負け5回×1円(100銭)×10万通貨=50万円
損益合計
25万円-50万円=-25万円

2回に1回は勝ったとしても、このようなトレードを繰り返していると、資金は減る一方となります。

リスクリワードを「1:3」にした場合

次に、同じ勝率が50%でも以下のような条件で取引した場合を考えてみましょう。

・1ドル=100円の場合
・勝率:50%
・損失幅:利益幅=10銭:30銭
・リスクリワード:1:3
・トレード回数:10回
・取引数量:10万通貨

総利益は
勝ち5回×0.3円(30銭)×10万通貨=15万円
総損失は
負け5回×0.1円(10銭)×10万通貨=5万円
損益合計
15万円-5万円=10万円

損切り幅を利益幅より小さく抑えることで、損小利大のトレードができ、利益がしっかりと残るのがわかります。2回に1回は負けていますが、損失幅が小さいので利益を常に積み上げている感覚が得られやすいといえます。

勝率70%の場合でも損失幅が大きいと利益が出にくい?

次は勝率70%の場合を見てみましょう。勝率を上げることばかり目が行っている人は現実の数字を見たら驚くかもしれません。

リスクリワードを「3:1」にした場合

以下のような条件で取引した場合を考えてみましょう。

・1ドル=100円の場合
・勝率:70%
・損失幅:利益幅=30銭:10銭
・リスクリワード:3:1
・トレード回数:10回
・取引数量:10万通貨

総利益は
勝ち7回×0.1円(10銭)×10万通貨=7万円
総損失は
負け3回×0.3円(30銭)×10万通貨=9万円
損益合計
7万円-9万円=-2万円

「勝率が7割もあるから安心」と思ってしまいますが、残念にもトータル利益はマイナスになってしまいます。

リスクリワードを「2:1」にした場合

では、リスクリワードを「3:1」から「2:1」に改善した場合を見てみましょう。

・1ドル=100円の場合
・勝率:70%
・損失幅:利益幅=100銭:50銭
・リスクリワード:2:1
・トレード回数:10回
・取引数量:10万通貨

総利益は
 勝ち7回×0.5円(50銭)×10万通貨=35万円
総損失は
 負け3回×1円(100銭)×10万通貨=30万円
損益合計
35万円-30万円=5万円

勝率が良いと、リスクリワードを少し改善すれば損失幅がやや高めでもなんとか利益が残る計算になります。

しかし、このようなトレードの場合、稼いだと思っても勝ち2回分の利益を1回の負けで帳消しにするほどの損失が発生します。そのため、リアルトレードでは精神的にきついと感じる面があるかもしれません。

リスクリワードをエントリーの判断に活用しよう!

トータルで利益を出す期待値の高いトレードをするためには、トレードのエントリー前に必ずリスクリワード比をチェックするようにしましょう。

具体的にはトレードのタイミングでの相場状況から、自分のトレード手法で期待できる利益確定ポイントと損切りポイントを想定します。そして、リスクリワードの比率がどういう状態であるか確認するのです。

最低でも損切り幅よりも利益幅が大きいこと、できれば損切り幅よりも利益幅が2~3倍あるようなトレードを続けると利益を残しやすいといえます。逆に損切り幅が利益幅よりも大きくなるような場面では、いくらチャンスに見えても潜在的に損失のリスクが高いので、トレードを見送るようにしましょう。

瞬時に判断するのは難しく感じるかもしれませんが、デモトレードで練習してリスクリワードの考え方に慣れることが大切です。

FXで利益を得るにはリスクリワードが重要!

リスクリワードは勝率と同じく、FXトレードの利益を生み出すために必要な考え方です。もし今まで勝率ばかりを気にしていたなら、一度リスクリワードの側面からトレードを見直してみてはいかがでしょうか。

利益に対して損失を低くするトレードを常に意識できるようになれば、勝率を必死に上げなくてもトータルで利益を残すトレードにぐんと近づけるはずです。

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