公開日 2020年11月17日

トルコリラは絶対買ってはいけない その2

危険なトルコリラを買ってしまう原因は「相場はコントロールできるもの」と錯覚する自分自身の自信過剰な部分にも原因があります。
トルコリラは絶対買ってはいけない その2

先日の「トルコリラは絶対買ってはいけない その1」からの続きです。

危険だと聞いていても、トルコリラを買ってしまう原因は、自分だけは大丈夫という自信過剰で、2種類の思考パターンがあります。

  1. 自分の予想の正確性に対して自信過剰
  2. 自分で相場を(無意識で)コントロールしているという自信過剰

今回は、コントロールしているという自信過剰について解説します。

コントロールできると錯覚する

自信過剰の原因の2つ目は「コントロールできると錯覚する」ことです。実は「相場はコントロールできるもの」と錯覚する傾向があります。頭では相場をコントロールしているとは全く思ってないのですが無意識に相場をコントロールしようとしているのです。特に人に対するコントロールスピリットを持っている人は相場もコントロールしていると無意識に思ってしまいます。
投資において、なんらかの規則性やパターンを見いだすことで、そこに自信を深めてしまうことが一因です。

例えば、長期下落しているチャートの形を見て、通常ここまで下げれば、過去の経験・過去のパターンから判断して、そろそろ上昇するだろうという値ごろ感から「底」または「底値圏」と判断します。(誰かがいっていたことを自分の意見と思いこんでしまうこともあります。)

そして、その自信から自分が相場をコントロール(支配)しているという錯覚にとらわれてしまうのです。その錯覚による自信過剰が、大きな損失につながります。

コントロールスピリットを持つ傾向が強い人の特徴は、高慢な人、感情に支配されやすい人、宗教的な人です。コントロールスピリットがある人は、自分にコントロールスピリットがあることに気づかないため、自分が相場をコントロールしようとしているとは夢にも思っていません。それゆえ、錯覚や妄想から抜けられず、同じ間違いを繰り返すことになります。

つまり、間違ったマインドセットの人ほど、この錯覚に陥り、自覚がないので抜け出ることが困難です。特にコントロールスピリットがある人が、中途半端な知識や経験を持つことで、確信を持って間違えることになります。

中途半端な知識が人を盲目にする

実践的ではない教科書的や、表面的な知識だけを身に付けることは、確信的に間違えることになります。教科書的や表面的な知識だけで、未来を予測できるものではありません。特に高慢、過信があると、判断力が低下します。

たとえば、トルコのケースでは下落トレンドや暴落の要因として次のことがあります。

  • イスラム化が進んでいる国は長期に経済が低迷する傾向がある
  • 米国との対立により追い詰められる
  • 大統領の独裁政治により政治的にも経済的にも混乱させられる
  • イスラエルに敵対すると衰退する

これらの要因は、相場が大きく動いてからだったり、随分後になって表面化していくものです。ちなみに最後の「イスラエルに敵対すると衰退する」は、ほとんど認識されていませんが、とても大事な視点です。

従って、中途半端な教科書的知識を得たことによる自信過剰が、危険なものに手を出すことになります。自信過剰ゆえ、自分の投資リテラシーの低さが見えなくなっている状態です。中途半端な知識が人を盲目にするといっても良いでしょう。

また、自信過剰になると、間違ったことを認めたくないため、ロスカットできず大きな損失になってしまうことにもなります。

自分の判断ミスを認めたくないという間違ったマインドセットが、ロスカット(損切り)できない原因です。間違ったと思ったらすぐに、ロスカットが王道です。
投資・トレードの世界では、知識やスキルより正しいマインドセットが、大切なことがここからも分かります。

元チーフディーラー竹内のりひろさんのトルコリラについて解説した記事もありますので、こちらも参考にしてください。

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プロフィール

松島修

松島修

エフピーネット株式会社 代表取締役 投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1898号、インベストメントアドバイザー、経済コンサルタント、ベストセラー作家

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