公開日 2024年9月2日

バフェットや機関投資家がゴールドを買わない理由

最近、ゴールド嫌いなプロがゴールド推奨してきました。先回りして対応するのが投資の王道です。
バフェットや機関投資家がゴールドを買わない理由

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パフォーマンスが良いゴールドを買わない理由

今、バフェットは保有していた株の半分以上を売却して過去最高の現金を積み上げ、過去最高の現金比率になっています。
バフェットが現金比率を高めた後は金融危機・株大暴落がくるのが過去の実績です。

バフェットは金融マフィアとも呼ばれ、大暴落の底で買い、バブルの頂点で売り抜けることで有名ですが、2000年以降、パフォーマンスが良いゴールドを買ってきませんでした。

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2000年以降、ゴールド/ドルとS&P500の上昇率の比較です。
ゴールドは配当がなくてもパフォーマンスが良いです。

バフェットだけではなく一部の機関投資家を除き、多くの機関投資家もゴールドを買いません。
なぜ、ゴールドを買わないかの理由を理解することで、ゴールドの優位性が分かります。

①金利・配当がない

バフェットや機関投資家がゴールドを買わない一番の理由は、ゴールドには金利や配当がないからです。
バフェットには金利が付かないものは嫌いで、金利が付くものが好きという明確な基準があります。

バフェットは配当目的以外にも、アップル株を大量買いしてきましたが、アップル社は大規模な自社株買いを続けてきたからです。
自社株買いをすると株価は上昇するので、配当が付くのと同等の意味があります。

バフェットは一時、上昇を続けるゴールドが買いたくなったのですが、ゴールドを買う代わりに金鉱山株バリックゴールドを買いました。
金鉱山株であれば金利が付くからです。
しかし、バフェットは金鉱山株を買ったものの、半年くらいで、すぐに売却してしまいました。
金鉱山株はパフォーマンスが悪いからだと思います。
金鉱山株は2001年の911米国同時多発テロの直前は買いでしたが、それ後はゴールド以上に魅力はありません。

合わせてお読みください。

②成長性と社会的意義がない

投資は企業など成長するものに対して資金を提供するという考え方があります。
2011年、バフェットがバークシャーハサウェイの株主に貴金属投資をしない理由を次のように説明しています。
(貴金属は)あまり役に立たず、成長しない
neither of much use nor procreative
この「成長しない」の意味には「配当がない」という意味も含まれていそうです。

これは昔、大蔵省の高級官僚たちと話していた時、株(会社)には価値があるが、ゴールドには価値がないと言っていたことと同じです。
特に機関投資家は、企業に投資することで、企業の発展、社会の発展に寄与するという役割を持っているという認識があります。
ゴールドに投資しても社会的意義がないという判断をしているのです。

③市場が小さい

バフェットには、この意識はないと思いますが、機関投資家の場合は、ゴールドの市場規模が小さいので大量買いできないという理由もあります。
機関投資家の場合、運用する金額が大きすぎるため、ゴールドのような小さい市場に参入することで、価格が急騰してしまい、自分たちが売ると暴落してしまうからです。

小さい池のクジラ状態になるということです。

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④自己ルール

①~③の理由から機関投資家の自己ルールとして、ゴールドなどの現物資産には投資しないというルールがあるケースがあります。

常識が変化している

2000年以降、ゴールドをとりまく常識、意識がどんどん変化しています。
変化を先取りすることが大事です。

大蔵省・財務省の意識の変化

昔、ゴールドには価値がないと言っていた大蔵省・現財務省の官僚たちが、現在、財務省を退職したら退職金でゴールドを買いたいという人が増えているようです。
ゴールドには価値がないと言っていた人たちが、
ゴールドは一番価値があると言っているようなものです。

無制限の通貨大量発行を見ているとそう思うのでしょう。

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金融庁の意識の変化

金融庁は以前、為替取引はギャンブルの扱いでしたが、だんだん投資の範疇になりました。
暗号資産も同じくギャンブルから投資や資産に移ってきました。
ゴールドも為替と同じ頃に投資としての扱いに変化したように思います。

機関投資家の投資スタイルの変化

ゴールドを買う機関投資家も、ゴールドは高く吹いたら売るのが取引スタイルでした。
一時、ゴールドETFがゴールド価格上昇しても下げていたのは、機関投資家がETFの利益確定に走ったからだとも言われています。
しかし、ゴールドは下げずに高値更新を続けているので、機関投資家も高値は売るのではなく買いに回っている状態です。

新金本位制

金本位制は崩壊し、昔の形で復活はないでしょうが、新金本位制が導入されていく可能性があります。
今の中央銀行バブルはゴールドの裏付けがなく、中央銀行の信任が低下している中、紙幣を刷り続けることが困難になっているからです。
合わせてお読みください。

バフェットの変化

バフェットが金鉱山株を買ったのは.成長性と社会的意義がないゴールドを買うという自己ルールを半分破ったともいえる行為です。
次の金融危機による暴落時にはバフェットがゴールドETFを買うのかもしれません。

ゴールドバグ・gold bug意識の変化

昔からゴールド・金に投資する人のことをゴールドバグ・gold bugと呼ばれていました。
「金の虫」という意味でバカにする表現です。
しかし、そう言っていた人たちもゴールドを買い始めているようです。
ゴールドが嫌いだったプロたちが、ゴールドを推奨し始めたからです。

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常識の変化に乗る

世間の常識が変化していくのは遅いので出遅れます。
人より先回りしておくことが投資の王道です。

そして個人投資家の場合、規制やルールがないため機関投資家よりアドバンテージがあります。

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プロフィール

松島修

松島修

エフピーネット株式会社 代表取締役 投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1898号、インベストメントアドバイザー、経済コンサルタント、ベストセラー作家

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