公開日 2024年3月28日

銀行員も知らない大金振込時の危険な落とし穴

当たり前に行われている取引に危険なことがあります。実は不動産取引など銀行の応接室で買主から売主へ大金の振込みは危険です。
銀行員も知らない大金振込時の危険な落とし穴

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サバイバル意識の欠如

とても大事だと思っていますが、銀行員も含めて、ほとんど全ての人が知らないことがあります。
たとえば、不動産の取引の決済で大きなお金を動かす時、銀行の応接で、権利書などの書類と交換に振込で大金を支払います。
この時、買主から売主への振込み伝票を作成して振込処理をするのが当たり前になっていますが、実は、これが危険なのです。
銀行員も、これが当たり前だと思っていて気付いていない人がほとんどなので詐欺師や悪意がある人にとっては好都合です。
サバイバル意識がないことが原因です。

詐欺師の手口

買主から売主への振込伝票を書いた時、口座番号が少し間違っていたりすると送金ができません。
振り込めなかったお金は、買主に戻ります。

買主が詐欺師の場合、振込の口座番号を、振込依頼書を渡す直前に1を4に改変したりして振込が実行できなくさせ、自分に資金が戻るように細工することが可能です。
銀行の応接室で取引で目の前で決済が完了したように見えても、実際には決済されていません。
着金確認まで行えば問題はありませんが振込伝票が処理されるのに時間がかかりますので、それを急がせて、電話などで着金先の銀行に着金確認をすることになるので時間がかかるため嫌がられます。

自分から自分に振り込む

しかし、着金確認をしなくても良い方法があります。
大金の決済を銀行の応接で行う場合、2つの伝票に分けるのです。
買主が自分の口座から現金引き出す「 払戻請求書」を作成し
売主は、その現金を自分の口座への 「振込依頼書 」を作成します。

実際に現金化するわけではないので書類だけで完結します。
万一、振込依頼書を間違えても、売主が自分から自分に振り込んでいるので自分に戻ってきます。

払戻請求書

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振込依頼書

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注:この伝票は現金を振込むものではありません。

実話

こんなことが役立つことはないと思わないでください。
詐欺ではありませんが、実際に役立った事例があります。
不動産売買の決済代金6000万円くらいの金額の振込で、先に解説した通りに2つの伝票に分けました。
買主は、決済直後に海外出張に行ってしまいました。
決済が終わってしばらくすると、銀行から売主に電話がかかってきました。

売主が
Aプランニングなのですが、振込伝票に書かれた名前が
Aプラニングだったので、振込ができなかったのです。

しかし、売主が自分の口座から自分に振り込んだので振り込めなかったお金6000万円は自分に帰ってきました。
簡単な修正で自分に振込が実行できました。

想定外に対処する

普段からの工夫で想定外のリスクを回避することができたということです。

実は手付金の受け取り時はAプラニングで振込ができたので、銀行も案外いい加減です。
ちなみに大手都市銀行での話です。
皆が当たり前、常識だと思っていることに疑問を持つことが大事です。

このようにサバイバルは具体的に落とし込むことが知恵です。
一般的に売主が悪意であるケースが多いですが買主が悪意であるケースも実際にあります。

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プロフィール

松島修

松島修

エフピーネット株式会社 代表取締役 投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1898号、インベストメントアドバイザー、経済コンサルタント、ベストセラー作家

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