公開日 2024年3月7日

価値が分からないものがバブルになる

ビットコインが1000万円達成しました。価値が分からないもの、価値がないものが上昇する傾向があり、ビットコインはその典型例です。
価値が分からないものがバブルになる

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ビットコインが1000万円達成

ビットコインがついに1000万円を達成しました。

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ビットコイン 年足

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ビットコイン 日足

価値がないものがバブルになる

バブルの時は価値がないものや価値が分からないものが上昇する傾向があります。
勿論、全ての価値がないものや価値が分からないものが上昇するわけではありません。
ある特定の分野や銘柄でバブルが発生します。
例えば、世界の投資先で一番大きな対象は米国債です。
米国債の価値は米国金利に基づく価値であり、価値が一番分かりやすい投資先です。
それゆえバブルになりません。

一方で、価値が怪しいジャンク債は、債券バブルの時にバブルになりやすいといえます。

債券バブル

現在、債券バブルが継続しています。
信用度が低いジャンク債が買われています。
たとえば、現在、米国債より破綻懸念があったギリシャ国債の方が低金利です。
つまり、米国債よりギリシャ国債の方が高額で買われています。
破綻しそうだったギリシャ国債は叩き売られていた状態から、突然急騰し、23倍にもなったのです。

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ギリシャ国債7年債金利 月足チャート

金利上昇局面は叩き売られている時で
金利低下局面は買われている時です。
バブル時には合理性のない判断をされることが多くなります。
ジャンク債の暴落がバブル崩壊の先行指標です。

サブプライムローン債バブル

価値がない債券がバブルになったことがリーマンショック以降の金融危機の原因でした。
信用度が低い個人住宅ローンを多数集めて債券化したことでAAA・トリプルAとしたものがバブルとなったのです。
個々に信用度が低いローン債権をポートポートフォリオ組んでもリスクは低いままなので、ロジック破綻もありました。

金利ゼロ債券が完売

少し意味が違いますが、2019年、債券バブルのピークでは価値がないと思われる金利ゼロの債券が完売しました。
トヨタファイナンスが金利0%の社債を発行し完売したのです。
3年満期で200億円の社債で、資産運用会社や銀行などから発行額の2倍にあたる約400億円の申し込みがありました。
金利が全くつかない債券なので、満期まで保有しても金利はもらえず、リスクを買うだけのようなものです。

金利マイナス債券も完売

凄いことにマイナス金利の社債も売れました。
日本学生支援機構が発行する財投機関債では実質マイナス金利、マイナス0.0005%という債券に倍率7倍の購入申し込みがあったのです。

債券バブルはマイナス金利が生んだ異常事態であり、この頃から世界の金融は異常事態が明確になってきました。

AI関連は分からないからバブルになる

現在、AIバブルであり、AIがどこまで伸びるか分からないので価格が上がりやすいです。
さらに世界景気の悪化、新興国の破綻、地銀の破綻は、AIバブルの燃料になります。

ビットコインはIT関連株と連動して動いています。
AI関連株はIT関連株でもあるので、ビットコインも上昇しているのです。
1998年以降のITバブル・ドットコムバブルの時もITがどこまで伸びるか分からなかったので、IT関連株で構成された米ナスダック価格は10倍以上に高騰しました。
会社名にドットコムと入っているだけで株価上昇したほどです。
最終的には大暴落です。

チューリップ バブル

17世紀、オランダで起こったチューリップ バブルも同じです。
チューリップの球根は、まさに価値が分かりにくいものでした。
チューリップは当時のヨーロッパでは珍しい希少な植物だったので、貴族や資産家にとって花壇にチューリップが咲き誇ることは富の象徴、ステイタスでした。
様々な品種改良がされ、希少で高価なチューリップの球根に家が買えるほどの値段がつくこともありました。
最高値の球根は、約1億円にもなりました。
その後、大暴落しました。
チューリップバブルも価値が分かりにくいものがバブルになる例の一つです。

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ja.wikipedia.org
最も高価なチューリップ・Semper Augustus・センペル・アウグストゥスの水彩画(17世紀)

暗号資産は価値がない

暗号資産・仮想通貨の多くは価値がゼロのものに価値を付けてきました。
デジタルゴールドという表現など、多くの人に価値があると思わせることで価値を創造しました。
一般の通貨は政府が保証することで価値を付けましたが、
暗号資産は政府の管理がないことを価値としたのです。

政府の監視がないことからアングラマネーが集まり、マネーロンダリングも横行することで怪しさが増強されます。
合理的な価値が示せないゆえに一攫千金を夢見て価格上昇します。

謎からスタートしたビットコイン

ビットコインは、サトシナカモトの論文からスタートしていますが、サトシナカモト氏が誰かは分かりません。
サトシナカモトという謎の人物の論文がスタートだったゆえにビットコインの価値が上がることになります。
伝説を作るからです。
投資の世界では価値と価格が一致しないこともあることを理解することは大事です。

人が魅了されるもの

人は分からないもの、伝説、ストーリー、新規性などに魅了される傾向があります。
たとえば、次のようなものです。
現代芸術
希少コイン・希少金貨
高級時計
NFTデジタルアート
隕石

ちなみに、世界で一番高額で取引されたコインは、1794年に米国で発行された米国のフローイングダラー銀貨です。
金貨ではないのです。
銀貨一個で1000万ドル・約15億円です。

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uscommgallery.com
フローイングダラー銀貨

バブルは熱狂なので、論理性などが通用しない世界です。
「相場は常に間違っている」ジョージソロスの言葉通りです。

ビットコインピザ

2010年5月22日にビットコインの初決済がありました。
価値がゼロのものに初めて価値が付いたのです。
1ビットコイン0.0025ドル。
10000ビットコインでピザ2枚25ドル、今のレートだと約3750円で購入が成立しました。
これを記念してビットコインピザという言葉があります。

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10000ビットコインのピザは今だと、
1000億円のピザです。

ビットコインのようなものは
怪しいので手を出さないのも知恵ですし、
怪しいので無くなってもよい金額だけ買うのも知恵です。

価値ゼロが1000万円になったり、1000万円だと思っていたら突然価値ゼロになるからです。

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プロフィール

松島修

松島修

エフピーネット株式会社 代表取締役 投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1898号、インベストメントアドバイザー、経済コンサルタント、ベストセラー作家

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