公開日 2024年1月29日

過去の延長線上に未来がない時代はプロが確信を持って間違える

新NISAがスタートし、日経225は急騰、多くのプロも株に強気ですが、今は過去の延長線上に未来がない時代なのでプロが確信を持って間違える時だと判断しています。過去の常識は今の非常識です。
過去の延長線上に未来がない時代はプロが確信を持って間違える

動画で見たい方はこちら

買わないと不安な時は天井圏

2024年、新NISAがスタートとともに日経225は急騰しました。
プロが強気で株の買いを推奨し、煽られた多くの人が、株を買わないと不安になって株を買っています。
買わないと不安という心理状態は
買いそびれると損をする、
買わないと置いていかれる
という心理で投資では天井圏で現れる心理状態・センチメントです。

金融危機・株暴落に備える

今後、世界的に金融危機、株の大暴落となる可能性が高いこと、過去の右肩上がりの相場が今後も続くとは限らない理由を記事やYouTube動画でお伝えしてきたので、是非、ご覧ください。

株を買わないと不安、どうしても買いたいという人はストップロスを入れて買うことになります。
但し、ストップロスを入れて買っても、たとえば取引時間帯外の夜や土日に想定外の大地震がきて株が大暴落してもストップロスが効かずに大損失のリスクもあります。

過去の延長線上に未来がない時代

今迄、プロが確信を持って間違える時代だとお伝えしてきました。
過去の延長線上に未来が無い時代になったと判断しているからです。
プロの強みは過去の経験を持っていることです。
過去の延長線上に未来がない時代になると、過去の経験がアダになります。

米国株S&P500は、バブルのピークで買っても20年以内に買値を越えるので、長期保有が良いという経験が、アダになる可能性があるということです。

ほとんど全ての人が右肩上がりの経済を無意識に前提にしていますが、それが正しいのかを考える人は極端に少ないです。
過去の延長線上に未来がある⇒右肩上がり
過去の延長線上に未来がない⇒どうなるかは分からない

今後、米国株の右肩上がりが崩れ、長期低迷の可能性もあると判断しています。
日本株もその影響を強く受けます。

過去の延長線上に未来が無いということは今までの常識が通用しない、常識が大きく変わってきているということです。
常識が変わる時は、多くの人が予測困難ですし、それを受け入れることにも時間が必要です。
常識の変化に思考がついていけないからです。

プロほど確信を持って間違える時が常識が大きく変化した時です。
すでに相場の常識も世界情勢の常識も大きく変わってきていることに気付く必要があります。

常識が変化している事例

過去の延長性に未来がないということは、常識が変わってきているということです。
その事例を紹介します。

激動の時代

現在、激動の時代に入ったと判断しています。
激動の時代は、今までの常識が通用しない時代、前提が大きく変わる時です。
激動の時代の特徴は戦争、想定外の災害、金融危機です。

①戦争
米国の代理戦争であるロシア ウクライナ戦争が継続しています。
ハマス イスラエル戦争は第三次世界大戦に発展する可能性があります。
ロシア ウクライナ戦争までは長らく大きな戦争はありませんでしたが、現在、世界的に戦争の緊張が高まっています。

②想定外の災害(地震、噴火、津波)
2024年元旦から能登半島で大地震がありました。
能登半島の大地震は3000年から4000年に1回という想定外の地震だったので地震保険の加入も少なかったエリアです。
興味深いことに、どの分野のプロも同じで、プロほど想定外を想定していません。

③金融危機
リーマンショック後に大きな金融危機がきてから、回復したと思っていたところですがすでに、多くの銀行が破綻しています。
大きい銀行の破綻では次のような銀行があります。
クレディスイス銀行(スイスの名門銀行)
シリコンバレー銀行
ファースト・リパブリック銀行
シグネチャー銀行

多くの金融機関が破綻していますので、水面下では金融危機が静かにスタートしていると判断しています。

中国経済もかなり悪いので中国が金融危機のトリガーになる可能性もあります。

社会構造の変化

欧米のプロたちの間で有名なクレディスイスのストラテジスト「ゾルタン・ポズサー(Zoltan Pozsar)」の判断は私と似ているといわれています。
ゾルタン・ポズサーは、世界の社会構造が今迄とは変わったという判断です。
そして、やはり大きな金融危機がくるという判断です。

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ゾルタン・ポズサー credit-suisse.com

世界は米ドルを中心とした構造から、コモディティを中心とする新しい時代に入り、もう元には戻らないと判断しています。
新金本位制のようなものに移行することになります。
全く違った社会構造になっていくので、過去の延長線上に未来がないことになります。

250年周期の覇権の移動

世界最大のヘッジファンド創業者レイ・ダリオは、世界の国の覇権は250年周期で移っていき、現在、250年の末期に位置していると判断しています。
覇権の終焉には中央銀行が破綻するほどの大きな金融危機や戦争、内戦が起きるとしています。
250年周期となると今、生きている人は経験をしたことがありません。
まさに過去に経験したことがない未来です。

グレートリセット

グレートリセットとは、今までの社会システムが大規模にリセットされるというものです。
2024年1月15日から19日迄、ダボス会議が開催されていましたが、ダボス会議の最近の一番のテーマがグレートリセットです。
ダボス会議とは、世界経済フォーラムが開催する年次総会で世界を代表する政治家や実業家が参加し、世界に強い影響力を持っています。

グレートリセットという概念も、これまでの社会秩序を大きく変えようとする動きで、過去に前例がない概念です。

ドルの信認低下

今迄の世界は、基軸通貨であるドルをベースに構築された経済でしたが、その覇権と信用が崩れてきています。
2025年にはドルが基軸通貨では無くなるという説さえあります。

ウクライナロシア戦争で、米国はロシアの富豪たちの海外ドル資産を凍結しました。
さらに、その資金を没収して、ウクライナの武器購入資金に充当しようとしています。
それを見た世界各国は、当然のことなら「ドルで資産を持つのは危険」となり、ドルから逃避する動きが活発化しています。

反米、非米の国が、新たな基軸通貨を作る動きもあります。
その筆頭がBRICS(ブリックス)です。

BRICSの台頭

BRICS(ブリックス)は米国覇権を崩そうとしている非米、反米の国の連合です。
次の頭文字を集めたものです。
B:ブラジル
R:ロシア
I:インド
C:中国
S:南アフリカ共和国

2024年1月、新たに5カ国が追加されBRICS加盟国は計10カ国になりました。
イラン
エジプト
エチオピア
サウジアラビア
アラブ首長国連邦(UAE)
また、その他にもBRICS加盟準備国は多く、反米だけではなく親米の国もあります。
中東も、もともとサウジアラビアのように親米国が多かったのですが、バイデン大統領の対応の悪さから反米のロシア、中国側に付く国が多くなっています。

世界が大きく二分されてきています。

ロシアとイラン

2024年1月、イランはBRICS加盟しただけではありません。
ロシアとイランは、中央銀行と国内の金融機機関の決済システムSPFSを両国間で結合しました。
今迄は、西側のSWIFTを使う必要があったわけですが、それが不要となり、ロシア、イラン間の貿易取引の決済は両国の通貨で取引可能となるわけです。

一昔前は、ロシアとイランは対立していたので、あり得ないと思われてきたことが現実となってきています。

人類が体験したことがない超絶な債務

米国の中央銀行FRBは通貨を発行し国債を買ってその資金をばら撒いているから株が上がっており、ばら撒きを止めると米国株だけではなく全世界の株が暴落するでしょう。
米国の国債務残高が急激な右肩上がりを続け現在34兆ドルを越えました。
上昇が、どんどん急角度になっています。

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国債務残高 月足

人類史上、これだけ無謀なことをやったことはありません。
前代未聞のことで人類が体験したことがない状況です。
そして最後の砦である中央銀行を助ける銀行はありません。

中央銀行はお札をいくらでも刷れるので破綻しないという人もいますが、無限に刷り続けるわけにはいきません。
どこかで激変が来ることになります。

日銀の認識間違い

日本銀行も過去の常識が通用しなくなっていることに気付かずに、大きな勘違いをしています。
経済の基本として次のように考えていましたが、これは昔の常識です。
デフレだと不景気
インフレだと好景気

長期デフレが続くのは不景気が原因だと判断し、日銀は日本の景気を良くするため、デレフレ脱却のためにインフレの目標を年2%としました。
そして、金融緩和、つまり
金利低下と
量的緩和・通貨発行し国債、株購入をしました。

インフレ率は上昇しましたが、その分、景気が良くなったとはいえません。
インフレになったものの、
景気が良くなってインフレになったのではなく、
通貨価値の下落だったのです。
通貨供給(通貨発行)して国債や株を買うと通貨価値が下落するのでインフレになります。

社会構造が変わっていることに気付くことが大切です。

プロの話を鵜呑みにしない

リーマンショックの1年3ヶ月前、2007年6月にテレビ東京で投資助言者の立場のコメンテーターとして出演しました。
当時日経225は18000円くらいで、私以外のコメンテーターは全員強気で、年末には20000円を超えると予測していました。
私だけが7000円まで暴落するとディレクターにお伝えしていました。

その時は、誰も暴落に耳を傾けず、ピンと来ていませんでしたが、実際に日経225は7000円まで暴落しました。
その時に暴落を予測できたコメンテーターは他にいなかったことから、再びテレビ東京でコメンテーターとして出演しました。

現在、その時と似た雰囲気があります。

プロは過去の前例で話しをするので、過去の延長線上に未来がない今の時代はプロが確信を持って間違える時です。
プロの話を鵜呑みにせず、自分の頭でしっかり考える必要があります。

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プロフィール

松島修

松島修

エフピーネット株式会社 代表取締役 投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1898号、インベストメントアドバイザー、経済コンサルタント、ベストセラー作家

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