公開日 2022年11月2日

2023年はベア・マーケット復活か

2023年までベア・マーケットが続き、今のようにダラダラと下げていると2024年が底になる可能性も否定できないと見ています。
2023年はベア・マーケット復活か

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2023年はベア・マーケットが復活!

そうはいっても、まだベア・マーケットが終わったわけではありません。

1.実質金利が+2~3%になるまで利上げが続く

過去の例では、実質金利が+2~3%に上昇するまで金利上昇は続くと想定されます。
10月時点での米国政策金利の上限は3.25%、9月のCPIは8.2%なので実質金利は-5%です。

11月に0.75%、12月に0.5%の利上げで年末の政策金利は4.5%となります。
反面、CPIは11月の中間選挙で共和党が勝利するとエネルギー価格が上昇する可能性があります。

また、10月26日には米国の30年物住宅固定金利が21年ぶりに7%を突破したそうです。
住宅を購入できない層が増えて賃貸市場に流れ、賃貸住宅価格が上昇しているわけですが、利上げはまだ始まったばかりです。
住宅金利は今後も上昇を続け、住宅購入を諦める人はますます増えるでしょうから、家賃の上昇は止まりそうもありません
上記のミシガン1年インフレ期待率確定値が5.0%ですから、来年10月でもインフレ率は5.0%でというのが現在の予想値です。

実質金利が2%〜3%になるには、来年10月までに政策金利が7%から8%まで上昇する必要があります。
減速はするものの、来年も2%から3%の利上げが予測されるわけです。

2.ITバブルの際、底値までは2年かかった

上述のようにITバブルの際のナスダックの底は2年半後、S&P500は2年1ヶ月後です。
今回のトップは2021年12月なのでS&P500は2024年1月までベア・マーケットが続くことも十分ありえるのです。

そして前回はエンロン事件などにより暴落が起きたわけですが、今回はまだきかっけになるような事件が起きていません。
きっかけが起きることを前提にしても、2023年までベア・マーケットが続くわけで、今のようにダラダラと下げていると2024年が底になる可能性も否定できないでしょう。

エンロン事件のような事件は起きるか?

それではエンロン事件やリーマン倒産のような、暴落を引き起こす事件が起きるのでしょうか?

筆者は十分起きうると思っています。

現在はSPAC上場銘柄という不良資産銘柄が多数存在しています。
こうしたSPAC上場銘柄はまだ赤字企業であり、調達した資金を今この瞬間にも減少させ続けています。
もちろん新たな資金を調達できればよいのですが、ベア市場入りした中で金融機関やVCも損失を出しており、財布の紐は固いでしょう。

また、資金調達する際の金利はゼロ金利の際は超低金利で気にする必要もなかったでしょうが、新たに調達する際は上述の住宅ローン固定金利同様に5%を超えてもおかしくないでしょう。
調達できても、返済金利だけでも馬鹿にならないということです。

こうした状況では、SPAC上場銘柄などのジャンク債企業のどれかが、いつ破綻してもおかしくないということです。
赤字企業とはいっても、しっかりとした上場手続きを踏んでいたエンロンやワールドコムのような企業でさえ、ITバブル時には倒産したのです。

ましてその手続を踏んでいないSPACは?
というところでしょうか。

ちなみにエンロンの破綻は2001年12月、ワールドコムのそれは2002年7月です。
ナスダックが2000年3月にピークをつけてから1年9ヶ月後にエンロンの破綻が起きたわけです。
今回にあてはめると2023年9月ということになります。

【全3部構成記事】



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プロフィール

松田遼司

松田遼司

東京大学史学科を卒業後、内資メーカーに入社、半導体需要予測を担当。IVYリーグ系M.B.A.をアート・マネジメントとインターナショナル・ビジネス専攻で修了後は外資系半導体メーカーでアナリスト・広報・企画等を担当。その後ウェブ系外資系企業CEOを経て起業、2度のイグジットを達成。さらには内資メーカーでメディカル事業部を立ち上げ、ロンドン市場上場の黒字企業のM&Aを実現させた。

映画・写真・美術・旅行・料理・ワイン・漫画などについて造詣が深い。
自分ではなく、世の中のためになる仕事に就くことを理想としている。

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