公開日 2022年8月22日

日本最高峰の知性 成田悠輔さんにモノ申す

日本の教育業界などに良い変革を与えていく人として注目し期待している、個人的にも大ファンの成田悠輔さんに1つだけ気になったことが無価値観です。どんな大天才でも前提が異なると間違った結論に導かれることがあります。
日本最高峰の知性 成田悠輔さんにモノ申す

日本最高峰の知性、成田悠輔さん

最近、YouTubeで有名な成田悠輔さんは東大を主席で卒業し、イエール大学の助教授をされ、コミュニケーション能力も高く、笑いのセンスもあり、精神的にも強い、ズバ抜けた天才だと思います。
それゆえ普通の天才たちからも一目置かれる存在です。
日本の教育業界などに良い変革を与えていく人として注目し期待していており、個人的にも大ファンです。

先日、成田悠輔さんが主張してきたことを書籍にされました。
「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり政治家はネコになる」
成田悠輔著(SBクリエイティブ)
ベストセラーになっています。

若者が一つの市区町村に大量移住することで独立国を作るという発想は良いと思っており、私も以前から地方から変革していくことを私の書籍で提案しています。

成田悠輔さんの主張には賛同する部分がとても多いものの、主張の根底に違和感があるので僭越ですが指摘させていただきます。
成田悠輔さんは、ずば抜けて優秀ですが、その主張に気になることがあります。

気になる点①前提の価値観

それは成田悠輔さん自身が「困ったら死ねばいい・死ねば終わる」とおっしゃっていたことです。

これは無価値観です。
無価値観とは「人には価値がない」という概念です。

教育や政治などを考える時に
「人には価値がない」からスタートするのと
「人には価値がある」からスタートするのでは
全く結論が異なる可能性が大です。

前提が「人には価値がない」と、「人には価値がある」では同じデータを解析しても全く違った結論になるのです。

無価値観、つまり人には価値がないが前提だと、社会は支配層と奴隷層に分かれる傾向が強く、支配層が奴隷層を管理し、それが進むと監視社会になります。

人には価値があるが前提であると真の民主主義の方向です。

成田悠輔さんは、理想の民主主義を目指しているのに監視社会に導いているように見えます。

AIが国民の言動や表情など無意識を含むデータ収集をするには監視社会になっていることが前提です。
監視社会は無価値観の社会の特徴なので違和感が出てきます。
成田悠輔さんは無価値観を前提に理論構築しているのだと思いますが、ご本人は、無価値観から、議論構築していることに気付いていないのかもしれません。

人には価値があるか、価値がないかを比較すると分かりやすいです。

■価値がない    ■価値がある
監視社会      民主主義
奴隷化       一人ひとりを尊重
システム優先    人間優先
人を支配する    人を自立させる

2つの前提を少し詳しく説明します。

人には価値がないからスタートすると

人には価値がないからスタートすると
試験などで優秀とされた頭の良い優秀な者が支配層になり、
国民を支配することになります。
(お金持は優秀という考え方などもあります)
頭の良くない、優秀ではない国民には政治を任せられないし、
悪さをしないように監視し、スコア化して管理、奴隷化されていきます。
一旦、奴隷的になると国民は国に依存し、自分の頭で考えることが無くなり、依存性は加速します。

支配層にとって国民は価値がないので、虐待しても罪悪感がありません。

民主主義は、国民に主権がありますが、監視社会は支配層が主権を持ちます。

人には価値があるからスタートすると

人には価値があるからスタートすると
一人ひとりの意見が尊重され
一人ひとりが自立し
自分の個性(性格・才能・役割)を発揮し
自分の頭で考えることになります。

現在の日本は、すでに、自分の頭で考えず奴隷化しているので、どうしたら人々が自立できるかを考えることが大事だと思います。

民主主義は、自分の頭で考える自立した真に成熟した大人でなければ成り立たない仕組みです。
民主主義が悪く独裁主義が良いのではなく、現在、民主主義はまだきていない状態だといって良いでしょう。

ピーターティール氏提唱する海上の独立国

成田悠輔さんは、ピーターティール氏が海上に独立国を作る構想を紹介しています。

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japanese.china.org.cn

これはピーターティール氏が、自立していない自分の頭で考えることができない未成熟な人たちの民意に流されたくないので、民主主義が構築できる成熟した人だけで独立国を作り、真の民主主義を実現したいということなのだと思います。

現状で民主主義を機能させる1つの方法です。

民主主義がなぜ機能しないのかと、どうすれば機能するのかという視点で考えることが大事だと思います。

前提で大きく変わる

人には価値がないからスタートするのと
人には価値があるからスタートするのでは
どちらが良いか考えることが大切だと思います。

人に価値があるか・ないか、どちらの前提が良いかを議論するとよいでしょう。

気になる点②監視社会で良いのか

人には価値があるか、ないかの延長になりますが、
成田悠輔さんは理想の民主主義を目指してるのに監視社会を前提にしていると思います。
つまり、無意識に「人間には価値がない」の視点だけから論理展開しているように思うのです。

それぞれのフローを見てみます。

人には価値がない前提のフロー

ステップ1
生きていることに価値がない
人生には意味がない

ステップ2
人権を無視しても構わない
弾圧してもよい

ステップ3
人はシステムのパーツ・奴隷
放っておくと社会を壊すので監視

人には価値がある前提のフロー

ステップ1
人も自分も大事にする
人生には意味があると考えられる

ステップ2
人の価値を最大に尊重する社会を作る
人の命や人生を大事にする

ステップ3
民主主義
一人ひとりを自立させる教育

どちらが良いかを議論する必要があります。

気になる点③運用方法

これも人には価値があるか、ないかの延長になりますが、
監視社会となりデータを元に判断するとなると
データ社会がどのように適切に運用されるかが大切になります。
・どの時点のデータを取るのか
・誰がどうようにデータを管理するのか
・データから出した結論にどう従うのか

民意をデータで収集できるのか?
AIがデータ収集すれば民意は分かるのでしょうか?
未熟・奴隷的な人のデータと
成熟・自立した人のデータでは大きく異なります。
導かれる政策的結論も大きく異なることになります。

まだ、国民が未熟だったり、奴隷教育をされてきた依存体質の未熟な人のデータを収集してしまう可能性が高いです。

未熟・奴隷的な人の民意は危険だと思います。
なぜなら、次のようになるからです。

■成熟      ■未熟・奴隷的
自立       依存
自分で考える   考えたくない
政府に提案    誰かに決めて欲しい
仕事は楽しい    仕事したくない

奴隷意識の人の特徴
・働きたくない
・遊んで暮らしたい
・頭を使いたくない
・依存したい(奴隷が楽で良い)

奴隷意識が高い人にはベーシックインカムの社会は理想の社会に見えるので、貧しいけれど働かないで済む世界に導かれると思います。

自立した人
・働くのが楽しい
・仕事は楽しく遊びでもあり社会貢献でもある
・自分の頭で考える
・お金も自分で管理できる

自立した人の世界は税金が少ない社会(フラットタックス等)に導かれると思います。

国民が未熟では民主主義は成り立たたないので、国民を自立させ、真の大人になることが必要です。

監視社会前提で良いのか

隷属層は
自分の頭で考えず・自立せず
支配層・支配層が作ったAIに支配・依存します。
人に価値がない社会では監視社会は必要かもしれませんが
人に価値がある社会では監視社会は自由を奪うものとなります。

そして次のことは極めて大事ですが議論がありません。
・誰がデータ管理するか
・安全性をどう担保するか
・AIの運用に権力が集中する
・AIがハッキングされる可能性

未知数が多いといえるでしょう。
たとえば、AIが敵国と認定した国と戦争という結論を出した場合どうするかということになります。

気になるところまとめ

気になる点をまとめました。

①無価値観だけを前提に議論

②無価値観が前提の世界観だと理想の民主主義を目指しているつもりが監視社会的なものに誘導

③監視社会が良いのか、適切に運用されるかの議論が欠けている

賢い人間が正しいとは限らない

ここで大事なことですが、多くの人が
頭が良い人は正しい判断をすると思っています。

しかし、前提が異なると全く異なる判断になります。
論理的な思考力・高学歴・優秀な人でも前提を間違えるのです。

成田悠輔さんにモノ申す

ほとんど完成されている成田悠輔さんですが、たった一つ
「人には価値がある」という前提になれば最強になると思います。

是非、成田悠輔さんに、こちらの本を読んでいただきたいです。

「ビジネスと人生に飛躍をもたらす使命の本質」(幻冬舎)

この本には、人とは本来、どのようなものかの基本3原則が書いてあります。

価値がある前提の基本3原則

①人は愛されている存在・愛を動機とする
(最高の動機)

②人は存在だけで価値がある
(最高のセルフイメージ)

③人には世の中を本質的に良くする使命がある
(最高の目的)

これは、極めてシンプルですが、これを真に理解すると教育業界や政治の世界を革命的に革新させることになる概念です。

幼少期に、この3つを身に付けることができれば理想です。

提案 教育から変える

真の民主主義に必要な第一歩は教育だと思います。
基本3原則に基づく教育、つまり人には価値があるを前提とする教育です。

そして奴隷教育でなく、一人ひとりの個性を伸ばす教育です。

日本の義務教育・奴隷教育を変革することで民主主義がワークする可能性を試すことが必要だと思います。

こちらの記事も合わせてお読みください。

奴隷教育とは

そもそも奴隷教育は次のような教育です。
良い学校に行き、良い会社に入るために勉強する
(奴隷的・価値がないから価値を付ける)

成績が良いと褒め、成績が悪いと叱る
(成績が悪いと価値がないという教育)

詳しくはこちらの記事をお読みください。

昔、奴隷はマスクをし個性を殺していた奴隷教育でした。
欧米では、個性を殺すマスクが嫌いですが
日本では、個性を殺すマスクは大好きです

最近は、マスクを外すのが怖い、恥ずかしいと思う人が多いのは、奴隷教育の結果なのだと思います。

本来の教育とは

一人ひとり性格・才能・役割・ユニークさオリジナリティを見つけ伸ばすが本来の教育です。
一人ひとりの生産性・創造性を高めることは、個人と国の富を拡大します。

また、政府は金融の小手先だけで景気対策としていますが、景気対策の基本は国民の生産性や創造性を高めることです。

一人ひとりが自立し真に大人になる教育が求められていると思います。

備考:トップ画像は amazon.co.jpより

性格を知る

自分の性格を知り、どのような方向性か、どこで躓きやすいかなどを知ること大事ですが、自分を知る簡単な診断は性格ドットコムで確認できます。

唯物論は危険

「人には価値がある」と「人には価値がない(唯物論)」の差が次のように世界の分断につながります。

価値がある    ⇔ 価値がない
使命的      ⇔ 拝金主義
民主主義     ⇔ 共産主義・社会主義
ナショナリズム  ⇔ グローバリズム
個性を伸ばす教育 ⇔ 奴隷教育

唯物論は危険だといえるでしょう。

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プロフィール

松島修

松島修

エフピーネット株式会社 代表取締役 投資助言・代理業 関東財務局長(金商)第1898号、インベストメントアドバイザー、経済コンサルタント、ベストセラー作家

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